高齢者にとって健康は重要な課題です。実際のところ、高齢者は自身の健康について、どのように意識をしているのでしょうか。
内閣府が2017年に行った調査によると、自身の健康状態を、「良い」、「まあ良い」と答えた人は全体の半数でした。都市ごとの分析では、町村よりも大都市に住んでいる高齢者の方が、健康状態が「良い」、「まあ良い」と答える人が多いことが分かりました。
若年層に比べると、自身を健康だと意識している高齢者は少ないようです。高齢者は老化により持病があったり足腰が弱っていたりするため、仕方のないことなのかもしれません。
では高齢者は健康のためにどのようなことをしているのでしょうか。
調査によると、「栄養バランスのとれた食事を摂る」「健康診断を定期的に受ける」「睡眠を十分にとる」といった対策をしている高齢者が多いようです。栄養が不足してしまわないようにバランスの摂れた食事をすることは非常に重要です。また、かかりつけ医に持病について相談をしたり、薬を適切に飲んだりすることも、健康な生活を送る上で欠かせません。基本的な健康対策を行っている高齢者が多いようです。
一方で、「酒やタバコを控える」、「地域の活動に参加する」という対策を行っている高齢者は割合が少ないことが分かりました。これは若年層や中年の健康維持の方法とは異なるということができるでしょう。
他には「散歩やスポーツをする」、「趣味をもつ」といった心がけをしている高齢者も多いようです。