高齢者が長生きするために意識したい生活習慣にはさまざまなものがありますが、とくに重要になってくるのが運動です。なぜなら年齢を重ねて体の機能が衰えによって低下していくにつれて運動の重要性が増す一方で、運動することが大変になってくるからです。
運動が大変だからと運動を控えていると、体はさらに動かしづらくなり、介護が必要になる日が早く来てしまう可能性があります。ウォーキングをはじめ、介護までの期間を延ばしたい高齢者におすすめの運動はたくさんあるため、調べて実践するようにしましょう。
また運動は単に体を鍛えるだけでなくさまざまな好影響をもたらしてくれます。例えばストレスの発散。うつ病やパニック障害の改善策としてウォーキングなどの適度な運動が注目されていますが、引きこもりがちでストレスを溜め込みやすい高齢者の精神状態にとっても非常に良い効果が期待できるのです。
運動による心地よい疲労感が質の高い睡眠をもたらす面もあります。高齢者は眠りが浅くぐっすりと眠れない問題を抱えがちです。適度な運動で疲労を抱え込むことで眠りやすい状態に持っていけるのです。これを習慣化することができれば毎日快眠の生活を送れるようになるでしょう。
さらに運動でエネルギーを消費すれば食べ過ぎによる肥満を防ぐことができますし、食事がより美味しく感じられるようにもなります。
さらに友人や知人と一緒にウォーキングをする、あるいはウォーキングや体操のサークルに入って友人・知人を作ることで社会との接点を持ち、人と接する楽しさを味わう機会も得ることができます。
そのうえで運動によって関節痛などの痛みを緩和する効果も期待できるわけですから、長生きを目指す上で一石二鳥どころではないメリットを備えた生活習慣と言えるでしょう。無理をせず、自分にできる範囲内で運動を取り入れてみましょう。